はちみつでもっと健康に！

日頃から意識して腸内環境を整えるのにおすすめなのが、腸に良い成分を豊富に含んだ「はちみつ」です。今回は、はちみつが腸内環境を改善する仕組みと、より効果を得るための摂取方法をご紹介します。

腸内には多くの細菌が棲んでいます。この細菌たちが、バランス良く共存している状態が腸にとってよいとされているのです。しかしさまざまな要因から腸内のバランスは乱れることがあり、とくに年齢を重ねるといわゆる「善玉菌」の数が減り「悪玉菌」が増えてくると言われています。

そこで腸内環境のバランスを整える食品として知られているのが「オリゴ糖」です。善玉菌はオリゴ糖をエサとして増えていき、腸内を善玉菌優位な環境に整えるのです。はちみつにはこのオリゴ糖が豊富に含まれているため、腸内環境の改善に良いとされています。

そしてもうひとつ注目したいのが、はちみつが持つ抗菌作用。腸内に存在する悪玉菌（大腸菌やブドウ球菌など）が増殖するのを抑制する効果が期待できます。

はちみつが持つこれらの効果が腸内環境を整え、健康維持に高い効果を発揮しています。

はちみつが腸内環境を整えることで、便秘の改善が期待できます。はちみつによって善玉菌が増えて悪玉菌の増殖が抑えられることで、腸内は善玉菌が優位な環境になります。すると腸のぜん動運動（腸の中のものを先へと押し出していく運動）が促され、お通じが良くなるのです。

腸内環境の乱れは肌荒れにもつながっています。腸内で悪玉菌が優勢になると有害物質が作り出され、腸だけなく体やお肌にも不調がでてくるのです。
はちみつによって腸内環境が整うと、結果的に肌荒れが改善されて肌の調子が良くなります。

はちみつで健康的な効果を得るには、1日5g以上（小さじ1杯程度）ほどの量を朝一番に摂取するとよいとされています。はちみつはそのまま食べるだけではなく、好みに合わせて以下のようにさまざまな食べ方ができます。

・ヨーグルトなどにかけて食べる
・料理に使用する砂糖をはちみつに置き換える
・そのままおやつとして食べる

はちみつに合う食品はこの他にも多くあり、さまざまなアレンジを試すことで自分好みの一品を発見できるかもしれません。ぜひお試しください。

またはちみつの選び方も、より効果を得るポイントのひとつ。注目すべきは、高熱処理しておらず、混ぜ物のないはちみつを選ぶことです。
はちみつは栄養豊富ですが、その中のいくつかは加熱によって失われてしまいうのです。よって加熱処理をしていないはちみつの方がより採取したままの天然の状態に近いため、栄養価が高いと言われています。
また市販のはちみつの一部には、砂糖などが混ぜられていることもあります。混ぜ物で加工されているはちみつは本来の栄養が一部失われているため、天然のはちみつの方が栄養豊富です。
健康維持のためなら、加熱されておらず混ぜ物のない天然のはちみつがおすすめです。