国産と外国産のはちみつの違いは?
はちみつには国産と外国産があります。お店で見たことがあれば、その値段の差に驚いた方もいるのではないでしょうか?
外国産はちみつと国産はちみつのお値段に差が出る最も大きな理由は、はちみつに含まれる水分量です。外国産はちみつの水分量は基準が21%以下なのに対し、国産はちみつの基準は23%以下となっています。食べ比べたことのある方は、外国産はちみつの方が濃く感じたのではないでしょうか。水分量の基準が違うのには、きちんとした理由があります。
2種類の養蜂の違い
海外の養蜂に多いのが「定地養蜂」というミツバチの巣箱を1箇所から動かさずに行うやり方です。それに対し、日本では「転地養蜂」という方法が取られています。
転地養蜂は1箇所に留まる定地養蜂とは違い、花を追いかけて採蜜する方法です。日本のように南北に長い国では、春になると南から徐々に花が咲いていきますので、それを追いかけるように北へ移動しながら採蜜を行うのです。
しかし現在では転地養蜂を取り入れているところは少なくなってきており、技術が進化したため可動式の巣箱や蜜を絞る遠心分離器などを使用した養蜂が多くなっています。
2つの養蜂のメリット・デメリット
定地養蜂
海外で主流の方法である定地養蜂は、一杯になった頃を見計らっていくらでも巣箱を交換できます。これにより完熟したはちみつが作れるのです。また蜜源の種類別にワンシーズン分をまとめて回収するため、すべての巣箱でミツブタが完全に閉じた状態で完熟したはちみつを回収できます。味が濃くなるのはそのためです。
一方、自然の状態に合わせて養蜂スケジュールを組む必要があります。
転地養蜂
転地養蜂は常に豊富な蜜源で採蜜できますが、巣箱を運ぶ数には限りがあります。ミツバチはミツブタが完全に閉じ、巣箱に蜜を貯められるスペースがなくなると、新しい巣を求めて女王蜂と巣の仲間の半分を連れて移動します。その前触れとして「分蜂熱」という状態になり、蜜を運ばなくなるのです。
巣箱の数に限りがある中で分蜂熱を起こさせない方法として考えられたのが、ミツブタが完全に閉じる前に蜜を回収する方法です。こうして常に仕事ができるようスペースを設けることで、分蜂熱を防いでいます。
ただこの方法では完全にはちみつが熟しておらず、水分量が多くなってしまいます。山に1つずつ巣箱を設置しないといけないことから、労力と時間がかかるために転地養蜂を取り入れるところは少ないです。
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